力を入れようとすると大抵は外側の大きな筋肉を動かそうとしたり或いは全体的に動かすために粗大な動きとなります
型稽古を行う中で最初は同じように慣れない動きの中で粗大な動きとなりがちですが何回も繰り返す中で徐々に無駄な力が取れてきます
稽古の中で前提として
【外柔内剛】
すなわち
【姿勢の堅持と腕の力を棄てる】
事を確認しながら型稽古を行なっています
それでも力が入ったり姿勢が崩れたりするものです
型稽古をしながら
「姿勢が崩れていますよ」
「肩に力が入っていますよ」
と指摘を受け、自分なりに修正しながら取り組み、自分で身体の状態に気付き、出来た時に初めて修得されます
その時には姿勢が出来ていてそれを保ちながら腕の力も棄てて技を掛けられていると言うことになります
通常の力を込める、力を入れる動作では力の上回る相手を崩す事は出来ません
力を棄てる事のもう一つの側面は相手に感づかれないように掛ける事です
力を入れて相手の腕を握れば感知されます
感知されれば反応されますね
感知されない握り方、即ち
【手の内】があります
手の内は手だけではありません
二段の巻込という型では腕もまた手の内になります
力が入っている方は相手の手を上手く捉えられません
従って掛かりにくくなります
少しの違いが大きな変化となります
立っているヒトを思い浮かべてみてください
足の角度が5度変わったとしましょう
足ではさほど変化がないように思いますが頭はどうでしょう
直立しているとすれば足の5度の変化が頭では随分と傾斜しているように見えますね
普段は膝、股関節や脊柱を使って代償的に真っ直ぐを保てるわけですが直立状態、つまり棒のような状態で5度程度の角度変化が頭では大きくなることが想像できると思います
つまり小さな変化が大きな変化を生む事になります
手で掴んだ所は小さな変化でも相手の身体の反対側は大きな変化となるわけです
人間は代償的にバランスを取ることを先ほど述べました
では技の成立には何が必要となるでしょうか
次回へ続く

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